酒さ(しゅさ)
お顔の赤みやほてり、ニキビのようなブツブツが長引いてはいませんか。それは酒さ(しゅさ)という皮膚の病気かもしれません。酒さは、中年以降の方に多く見られる慢性的な炎症性疾患で、鼻や頬、おでこなどが赤くなるのが特徴です。墨田区の東向島にある清水皮膚科医院では、この赤ら顔の悩みに深く寄り添い、原因の究明から適切な治療までを丁寧に行っております。曳舟駅から徒歩2分の通いやすい立地で、日本専門医機構認定 皮膚科専門医である女性医師2名が、患者さんお一人おひとりの肌状態に合わせた診療を提供いたします。保険診療による内服・外用薬から、より専門的な自費治療まで、幅広い選択肢をご用意して、健やかな肌を取り戻すお手伝いをいたします。
酒さの症状について
酒さの症状は、単なる「赤ら顔」にとどまらず、進行度やタイプによって多様な現れ方をします。ご自身の症状が以下のいずれかに当てはまらないか確認してみてください。当院では、これら複雑な症状を的確に診断し、最適な治療計画をご提案します。
代表的な症状には以下のようなものがあります。
- 顔のほてり感や、一時的な赤みが続く状態
- 毛細血管が浮き出て見える「毛細血管拡張」の状態
- ニキビに似た赤いブツブツや、膿を持った盛り上がり
- 鼻の皮膚が厚くなり、凹凸が目立つようになる状態
酒さは、症状が出てから数ヶ月以上続くことが多く、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。特に温度変化や飲酒、強い日差しを浴びた後に赤みが強くなる傾向があります。放置すると症状が進むこともあるため、早期に専門的な診断を受けることが重要です。
頬の赤みが気になる方は、当院の「頬の赤み」のページも併せてご覧ください。どのようなタイミングで赤くなるかをお伝えいただけると、よりスムーズな診断につながります。
酒さの原因について
酒さの正確な原因は、実はまだ完全には解明されていません。しかし、さまざまな内的・外的要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。私たちのクリニックでは、生活習慣を含めた背景を詳しく伺い、悪化因子を特定することから始めます。
血管や神経の異常
顔の血管が外部の刺激に対して過剰に反応し、拡張したまま戻らなくなることが原因の一つです。
免疫系の過剰反応
本来、体を守るはずの免疫システムが自分の皮膚に対して過剰に働き、炎症を引き起こしてしまいます。これにより、皮膚が常に「火事」のような炎症状態になってしまうのです。
環境因子(外的刺激)
日常生活の中には、酒さを悪化させる要因が多く潜んでいます。これらを避けることが、症状を落ち着かせるための第一歩となります。
- 紫外線によるダメージ(日光露出)
- 急激な温度変化(冬の暖房や夏の冷房、サウナ、熱い湯船など)
- 香辛料などの刺激物や熱い飲み物
- アルコールの摂取
- 精神的なストレスや緊張
皮膚の常在菌やダニの影響
誰の肌にも存在する「ニキビダニ(デモデックス)」が異常に増殖したり、それに対する免疫反応が起きたりすることで、炎症が悪化するケースが知られています。
日々のケアについては、当院の「スキンケア指導」のページで詳しく解説しています。正しい知識を持つことが、悪化を防ぐ鍵となります。
酒さの病気の種類について
酒さは、その症状の現れ方によって大きく4つのタイプに分類されます。ご自身がどのタイプに近いかを知ることは、適切な治療法を選択する上で欠かせません。
第1期(紅斑毛細血管拡張型)
鼻や頬、おでこを中心に赤みが出るタイプです。最初は一時的な赤み(ほてり)から始まりますが、徐々に持続的な赤みへと変化していきます。鏡でよく見ると、細い血管が糸のように浮き出て見える毛細血管拡張を伴うことが多くあります。ひりつきや乾燥を感じる方もいらっしゃいます。
ほてりやすい体質でお悩みの方は、こちらの「ほてりやすい」のページも参考にしてください。
第2期(丘疹膿疱型)
赤みに加えて、ニキビのような赤いブツブツ(丘疹)や、膿を持った盛り上がり(膿疱)が現れるタイプです。ニキビと間違われやすいのですが、コメド(面皰)と呼ばれる毛穴の詰まりが見られないのが酒さの特徴です。成人してから急にニキビのような症状が出た場合は、酒さを疑う必要があります。
ニキビのような見た目については、「ニキビのような赤み」のページでも詳しく説明しています。
第3期(鼻瘤)
鼻の皮膚が厚く硬くなり、こぶのように盛り上がるタイプです。男性に多く見られるのが特徴です。毛穴が目立ち、鼻全体が赤紫色の塊のようになるため、外見上の悩みも深くなりがちです。重症化する前に、適切な炎症のコントロールを行うことが大切です。
酒さの治療法について
酒さの治療は、炎症を鎮めること、血管の広がりを抑えること、そして悪化因子を避けることの3本柱で行います。清水皮膚科医院では、保険診療を基本としつつ、症状が頑固な場合には自費診療による最新の知見に基づいた治療を組み合わせてご提案しています。
保険診療による治療
まずは日本のガイドラインに沿った治療から開始します。当院では外用薬の塗り方まで丁寧に指導し、治療効果を最大限に引き出せるよう努めています。
- メトロニダゾール外用(ロゼックスゲル)・・赤みやブツブツを抑える標準的なお薬です。
- アゼライン酸外用・・毛穴の詰まりを改善し、炎症を抑える効果があります。
- 抗生物質の内服・・炎症が強い場合に、短期~中期的に服用して症状を落ち着かせます。
お薬の処方については、当院の「内服治療」のページもご覧ください。
自費診療による専門的治療
保険診療だけでは改善が難しい赤みや血管の浮き出しに対しては、以下の治療が非常に有効です。これらの機器は、血管内のヘモグロビンに反応して赤みを根本からケアします。
ノーリス(IPL光治療)
次世代のIPL治療器で、特定の波長の光を当てることで、拡張した余分な血管を縮小させます。従来の光治療に比べて、周囲の組織へのダメージを抑えながら効率的に赤みにアプローチできるのが特徴です。数回の施術を繰り返すことで、肌全体のトーンが均一になる効果が期待できます。
詳細については「ノーリス(IPL光治療)」のページを確認してください。
シルファームX(マイクロニードルRF)
極細の針から高周波(RF)を出す機器です。異常な血管を正常化させ、肌の基底膜を修復することで、酒さの原因となる炎症のサイクルを断ち切る効果が期待できます。赤ら顔だけでなく、肌質改善にも寄与します。
詳細については「シルファームX」のページを参照してください。
【未承認医薬品・医療機器に関する記載】
- 未承認であることの明示・・この治療で使用するシルファームXは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
- 入手経路・・当院の医師の判断のもと、韓国のVIOL社より国内代理店を経て法的な個人輸入により導入しています。
- 国内の承認医薬品等の有無・・同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報・・米国のFDAにおいて510(k)clearanceを取得しております。これまでに重大な副作用の報告はありませんが、照射後の赤み、腫れ、内出血などのリスクが報告されています。また、韓国MFDSの承認を受けています。
- 医薬品副作用被害救済制度の対象外であることの明示・・本治療は公的な救済制度の対象外となります。
酒さについてのよくある質問
Q1.酒さは完治しますか?
A1.酒さは慢性的な病気であるため、残念ながら「一生全く出ないようにする」という意味での完治は難しいのが現状です。しかし、適切な治療を継続することで、症状が気にならない状態(寛解)に導き、それをできるだけ維持できる可能性はあります。諦めずにコントロールを続けることが大切です。
Q2.日焼け止めは塗ったほうがいいですか?
A2.はい、必ず塗ってください。紫外線は酒さを悪化させる最大の要因の一つです。ただし、酒さの方は肌が敏感になっていることが多いため、低刺激なタイプ(ノンケミカルなど)を選び、こすらずに優しく塗るようにしてください。帽子や日傘の併用も非常に有効です。
Q3.ニキビとの見分け方はありますか?
A3.自己判断は難しいですが、一つの目安は「面皰(めんぽう)」と呼ばれる毛穴の詰まり(白ニキビ・黒ニキビ)があるかどうかです。酒さには通常、この詰まりがありません。また、30代以降に初めてお顔が赤くなってきた場合は酒さの可能性が高まります。医師の診断を受けるのが一番確実です。
Q4.メイクで隠しても大丈夫ですか?
A4.赤みがストレスになる場合は、メイクでカバーしても構いません。ただし、クレンジングが大切になります。
院長より
「顔が赤いだけで、なんだか恥ずかしい」「お酒を飲んでいないのに誤解される」――酒さでお悩みの患者さんからは、このような切実なお声をよく伺います。赤ら顔は単なる美容の問題ではなく、ご本人にとっては心の問題にも深く関わる大切な皮膚の病気です。
当院の強みは、日本専門医機構認定 皮膚科専門医である女性医師2名による、きめ細やかな診療体制です。女性ならではの視点で、メイクやスキンケアのアドバイスを含めた総合的なサポートを行っております。また、光治療器ノーリスやニードルRF(シルファームX)などの自費治療まで一貫して対応できる環境を整えています。
私たちは「お薬を出して終わり」ではなく、塗り方のコツや日常生活での注意点まで、時間をかけて丁寧にお話しさせていただいております。墨田区周辺にお住まいの方はもちろん、曳舟駅をご利用される方も、どうぞ安心してお越しください。
